つどい場 発足のきっかけ

2008年に認知症と診断された実家・大阪の母。
私は当時、今治で介護の仕事をしながら遠距離介護で大阪に通っていました。
その後2016年11月、母を愛媛に連れて来て県在宅介護研修センターで共に3泊。
温泉にも入り良い旅になったのもつかの間、約1ヵ月後にてんかん発作で母は入院。
医療に取り込まれ、2017年1月、入院から20日後に他界。
私自身介護の仕事に就き、また様々な出会いから多くを学ばせていただいたこと、
動きたいが年々弱っている義母をみて、お年寄りの生活を何とか介助できないかという気持ち。
そして母の最期での経験から、
「在宅で穏やかに看取れなかった後悔を、地元で活かしていきたい」
「みんなが集える場所・つどうみんなが笑顔になれる場所をつくりたい」
という強い想いが、『つどい場 だんだん』発足のきっかけとなりました。

 


私たちの想い

『認知症は怖くない』
世間では「認知症は怖い、なったらおしまい、死んだ方がまし」という風潮がありますが、はたしてそうでしょうか。
だれもが認知症になっても、周囲の環境次第で最期まで穏やかに暮らしていくことができます。
認知症は一部を除いて、脳の病気ではありません。
老化に伴う人間的変化だということを、お年寄りやそのご家族に伝えたい。
介護に関わるご家族や介護職の方々に、息抜きをしてもらったり、お互いに知識や経験の意見交換など、交流の場を設けたい。
元気で、地域のために貢献したい、という方々を迎えてボランティア活動として一緒に楽しみたい。
そして目の前のことも大切ですが、100年先のことも見据えて、行政への働きかけと両輪で進んでいきたい。
それが私たち『つどい場 だんだん』の想いです。
つどい場 だんだん 代表  保持 雅子